2018年8月14日
四谷天窓オムニバスアルバム「imanoto」レコ発イベント ライブレポート!

201884日と5日に四谷天窓オムニバスアルバム「imanoto」 のレコ発イベントを行った。

若きアーティスト、私からすれば同世代のアーティストを集結させた今回のオムニバスアルバム。

私の視点で今回のレコ発のライブレポートを綴った。

 


 

84日(土) レコ発1日目

一番手 Ryoko

このレコ発のトップバッター。

彼女の緊張感が伝わるこの感じがレコ発が始まったんだと実感した。

18歳にしてこのキレのあるハイトーンボイスは聴いて驚く。

「え、本当に18歳???すっご、、、可愛い、、、」

最後完全に違う感情が邪魔した。だって猫に似て可愛くって。笑った顔がまた更に可愛い。

しかもすごくリアル漂う歌詞だから聴いていて彼女の心の内側にお邪魔した気分になる。

18歳って色々と想うことが多い年齢だと思うのだけれど、

その彼女の生きてきた気持ちがダイレクトに歌詞になっている感じがたまらなく最高だ。

特に今回の収録曲の「存在証明」。

もう個人的には名曲だ。

「歌うために生まれたこの世界で」。

最初の歌詞から彼女のまでとこれからについての宣戦布告が読み取れる。

聴き終わる頃には「私も頑張ろう」って思う。

仕事や学校の行く前とかに聴くの良いかも。上司に負けないぞ!みたいなね。

立ち向かう勇気をくれる。自分の生き方は自分で決めるもの。

ステージ一つで彼女の事をたくさん知れた気がする。

しかもレコ発を楽しみにしてきたのがすごく伝わって嬉しくなった。

「私も楽しみにしてきたよーーー!」って大声で叫びそうになったけど天窓出禁になりそうなのでやめておいた。

 

二番手 山先大生

確実に爪痕を残したなと思うステージ。真剣勝負。

力強いと言えばすごく力強い。身体に突き刺さるような彼の熱量を感じた。

でもこの日はいつもと違った。背中がすごく大きく見えたのだ。

いつも見え隠れする彼の優しさをこの日はとても感じる事ができた。

「自分だけ」のステージではなく「自分たち」のステージだった。

真っ直ぐすぎる歌詞の言葉は彼の人生の一部を垣間見たような気持ち。

その言葉に自分の人生に重ねる人もいるのではないのだろうか。

彼は不器用だけど、それを形にしている。

自分の不器用さに助けて貰おうとはしていないのだ。

それは不器用なのではなくある意味、器用なのかと私は思う。

今回の収録曲の「アメニモマケテ」。

彼の戦っている歌そのものだ。

負けてきたものに感謝してサヨナラする彼の旗揚げ曲。

逃げようと思っても結局人間は悲しい事に逃げられない生き物だ。

逃げようがない。なら開き直って、生きようじゃないか。

彼の吐き出した言葉を全部大切に守って行きたいなと思う。

彼のこの日のステージは男らしさではない。

そこにいたのは男そのものだった。

 

三番手 ふなきこと

いつもだったら「今日も可愛い~!」と思うのに「綺麗、、、」と思った。

いつもはどちらかと言えば可愛い服装なのに、この日の彼女はドレスのような衣装だった。

「女の子」から「女性」への変化を感じることができた。

いつもと違う彼女を見た男性陣はさぞ鼻の下伸ばしてデレデレしていたことだろう。

安心して欲しい。私もニヤニヤしまくりだったのだ。

彼女の曲は恋愛の曲が多い。

それは彼女がずっと恋愛の曲を聴いてきたからなんだそう。

ここで女子の皆さんが彼女の曲を聴いて思うことを私がから代弁したい。

「いや、まじ、それな~~~!めっちゃ分かる~~~!男まじ分かってないよね~~~!」

男性の皆様は彼女の曲を聴けば女の子の事なんでも分かると思う。(個人差あります。)

恋愛の曲って世の中にたくさんあるけど、彼女の曲はどの曲も素直で真っ直ぐだから本当にくすぐったいけどキュンキュンする。

しかもMCでは恥ずかしがり屋な彼女も見えてそこにもキュンとする。

全体的にキュンキュンで殺されそうになるステージだ。

今回の収録曲の「025」なんてもう歌詞がド直球すぎてホームラン打てそう。

「愛してるって言って君だけだよって言って」。

もう場外ホームランどころか宇宙の果てまでホームランだ。

そんなキュンとする曲を彼女の表情だったり音源とはまた違った彼女のどこか切ない歌声が生で聴けるから、ライブって良いなぁと思わせてくれる。

 

四番手 秋元リョーヘイ

彼は言葉と音を楽しむある意味天才。

会場にいる人にしか楽しむ事が出来ないこの独り占めする感じはたまらなくゾクゾクする。

とにかくずるいのだ。本当にずるい。

彼だけが楽しんでいるステージではない。

どちらかと言えば彼に巻き込まれているのだ。

自然と動いてしまう私の身体は本当に正直な生き物だ。

次々に出てくる言葉と音が自分の更に向こう側を通過していく。

だからたまらないのだ。

どんな曲でも心臓が苦しくなるくらい楽しいで埋め尽くされる。

彼の脳内は一体どうなっているのか見せて欲しいくらいだ。

今回の収録曲の「SO_N_DE?」。

彼が生きて思ったことが歌詞になっているのは見て分かるのだけれど、

もうとにかく楽しんでいる。彼が楽しんでいるのが伝わりすぎてニヤニヤする。

「これ以上は脳が楽しいだけになっちゃうよー!」

って脳が言ってくる。そんな信号を無視して彼の音楽が欲しくなる。

そんな最高に楽しませてくれたステージの最後に「すごく楽しかったです」と言葉を残し彼のステージは終わった。

こちらも楽しすぎたくらいに楽しませてくれた。

自分に残ったのは完全燃焼。ある意味敗北。

 

トリ さのめいみ。

彼女の遊び心から始まったステージは会場の視線を一気に集めた。

先ほど出演していた秋元リョーヘイさんの収録曲「SO_N_DE?」を歌い始めたのだ。

その遊び心から「あ、彼女めちゃくちゃ楽しいんだな」と素直に思った。

聴くこちらもゾクゾクしてたまらなくなった。少し怖さも感じた。

これから始まる彼女のステージはどんな魔物がいるのだろうと。

その良い意味での怖さを感じながら濃い夜の最後を堪能した。

彼女の持つ歌声や感性は同じ20歳として圧巻させられるものばかりだ。

淡々と歌っていくけど一つ一つに重みを感じる。

歌の重みでは無い。命の重みだ。

彼女は20歳にして本当の命の重さというものを知っているからそう思うのだろう。

特に今回の収録曲「太陽のうた」。

一人で夜を越える事に、生きる事に、不安があると思う。それは誰しも。

彼女が出来る事としたら、あなたのために歌う事なんだと思う。

「会場にいるお客様」「音源を聴いているお客様」では無く、

「あなた」に対して歌っていると私は思う。一対一の時間だ。

「さのめいみ。」と「あなた」のステージは優しさそのものだった。

 

 

85日(日) レコ発2日目

一番手 CHiKA

まるで一つの絵本の物語を見ている気分になる。

この30分というステージで様々な気持ちを抱かせてくれた。

楽しかったり、センチメンタルになったり、元気になったり、勇気をくれたり。

それが一つの物語のように思えた。おとぎ話のような物語。

キーボード弾き方の一つ一つも彼女の表情も歌い方も全部美しいのだ。

立ち向かう一人の主人公の物語を彼女の音楽を通して見ているようなアートなミュージック。

ガールズポップのもう代表みたいな彼女に対して

今日も可愛いぞ~~~!もっとやれ~~~!いいぞ~~~!」

って思いながら心のペンライトを振ってしまいそうになった。ギリギリ抑えた。

今回の収録曲「MAGIC」。

聴き終わる頃にはすっごい笑顔になる。満面の笑み。

どこを取っても個性的な彼女は本当に印象に残る。

この個性は彼女のもので、それを彼女はしっかり理解している。

それが聴き手の癖になる。とても良い循環。

彼女の曲たちは男女問わず気持ちをカラフルにさせてくれる素敵な魔法だ。

 

二番手 みやぎけいご

の彼がたくさん詰まったものがこのステージにあった。

何が正しいか分からない選択肢の中でここぞという時に本当に必要な言葉を、

聴き手に言ってあげられる優しさを持ち合わせているような彼の楽曲たちは、

一歩踏み出しても良いんじゃないかと自然と思うような現実さがある。

彼の曲は聴く年齢やその時抱いている感情によって持つ意味が変わってくるなと私は思う。

しかもこの和やかなMCが彼の優しさが全面的に出ていて、どこか可愛いなと思う。

それにMCで曲と何も関係の無い蝉を蹴り飛ばした話をしてお客様を沸かす。

でもこの何も関係の無い話がお客様を緊張から解放したように思う。

そして自分の曲でお客様と一緒に音楽を作る時間。コールアンドレスポンス。

彼が笑顔でリードしてお客様がそれに笑顔で答える。

これはライブならではの楽しい瞬間だ。

また自然と出る笑顔が彼とシンクロするその瞬間もある意味彼の素を見ているようで嬉しくなる。

自分がとても落ち着いて聴けているのは、彼がそういう人物だからだ。

今回の収録曲の「ヨフケ」。

安心感がすごくあるのは彼の為人の言葉が一つ一つ繊細だからなのだろう。

想像しやすい情景や人と人との関わり合い方などの日々の生活と願いが混じっている歌。

人によって想像して浮かぶものは違うが、それも歌の楽しみの一つだろう。

触れたら壊れてしそうな、溶けてしまいそうな、流れてしまうようなそんな神秘性。

だからあなたの心の中で大切にしまって欲しい。

どんな時でも彼の音楽はあなたのそばにいる。

あなたの隣にいる。

 

三番手 にしな

存在証明だなと思った。彼女の存在証明。

現世界とパラレルワールドの狭間にいるような足が地に着かない感覚がそこにはあった。

彼女はステージに立つ時、フードを被る。

彼女の表情はあんまり見えないはずなのに、すごく見えるように感じるのは、

彼女が歌詞の言葉の一つ一つを大切に歌うからだろう。

その歌う大切さが表情を関連させて想像させるのだろう。

まで作ってきた楽曲をただただ歌うというより、を歌っているように感じた。

フードを被っているのは彼女にとってそれは一人の世界だ。

孤独だとか一人だとか、そんなものは当たり前だとして、

孤独であっても一人でもあっても人間は一人では生きていけないのだ。

逆にあえて孤独を隣におけば良いのだとそんな事を想いながら彼女のステージを見ていた。

今回の収録曲「ヘビースモーク」。

歌詞からその風景や場面が小説を読んでいるかのような感じで脳裏に思い浮かぶ。

だって「口寂しいならばその口に私がちゅってして拘束する」なんて。

切なすぎて酸素ボンベいくらあっても足りない。絶対足りない。

それに私が菅田将暉だったら絶対彼女にそんな思いさせないくらい甘くドロッドロにさせる自信がある。

けど聴いていてすごく落ち着いていられるのは彼女の持つ力なんだろう。

心の奥の汚いモノが抜けて背中からスッと煙のように通りが良くなる。

重さが心地良い。

 

四番手 西村亮哉

「皆さんと勝負して戦いたいと思います。西村亮哉、始めます。」

と言葉を吐いて彼のステージは始まった。

このレコ発の二日間の中で唯一涙が出た。

彼はこのステージを大切に考えていた。

彼は昨年の9月にここ四谷天窓に初出演した。約一年が経つ。

出演のきっかけもこの後歌うのぐちに紹介してもらったのだ。

「のぐちと一周年記念で、のぐちの前に歌うのは大役なんです。」

と照れながらも彼からたくさんの感謝の想いが伝わった。

それに対してお客様の温かい拍手が送られる。

彼は一つ一つの自分の楽曲たちを大切に壊れないように壊さないように歌い上げた。

心が先走りした。彼からすごく「情」を感じた。だから涙が出たのだ。涙を止める事なんて出来なかった。

今回の収録曲「doodle in da dream」。

ライブではループマシンを使って演奏するため本当の意味での「生の音楽」を体感できる。

彼の過去とと未来の素直な想いがそのまま歌詞になっているから自分に違和感なく入ってくるのだろう。

その違和感の無さは泡となり心に溶けていくのだ。心の安定剤のような本当の意味での優しい音楽。

死はこちらの事など何一つ考えてくれてなんかはいないが、「」をどう強く生きるかが大切なんだと思う。

彼は現在進行形で変わり続ける。

憶する事なく前に進め。

 

トリ のぐち

全ての想いを抱いて彼女のステージは始まった。

赤い光に包まれた彼女から入ってきた情報は力がこもった歌声と鋭い視線だった。

猛獣のようだった。「あ、殺される。」とそう思った。

でも逆に楽だなと思った。全力で彼女の音楽を楽しめば良いのだけだから。

彼女の楽曲は、諷刺的な曲もあれば超甘い女の子な曲もある。

幅広くあるが、全て飾らない素直な言葉と歌声で成り立っている。

「彼女は一体何者なんだ、、、顔が野球ボール並みに小さい、、、」

最後違う感想が邪魔してきましたが本当に小さすぎて前世は野球ボールなんだと思う。(違います。)

もう彼女にひたすら心奪われてばかりだ。笑顔がまたずるい。

これで惚れない人がいるのなら何時間でも話を聞きたいところだ。

かっこよく決めようとしたのに噛んじゃうところももう「狙ったのか、、、?」

と思う程だった。でもそれがある意味彼女の良いところだ。

今回の収録曲「マッシュルームヘアー」。

私が初めてのぐちのステージを観た時にこの曲を聴いてその瞬間に大好きになった曲。

そんな私にとって大切な曲は、彼女にとって音楽の人生で常に隣にいた思い入れのある曲。

たくさんの思い出のある曲を彼女は今回のアルバムに託した。

このシュッとした感じ。人間性の現れだと思う。

聴いていると自分が主人公になったかのような曲。

道の真ん中をしっかりと歩いて行く。

 

 

 

 

…これで全てのアーティストのライブレポートは書き終えた。

私から最後に伝えたいことがある。

今回私はレコ発2日間入っていて、もう心の底からめちゃくちゃに楽しかった。

全てが終わって一人で家に帰ってからすごく寂しくなるくらい楽しかった。

本当に現実だったのかなと疑うくらいに楽しかった。

書いているこの瞬間も寂しいと思うくらい楽しかった。

寂しいと思える事は濃密な時間を過ごした証拠だ。

imanoto」を大切にしてくれた、大切にしようとした皆様のおかげで成り立った事。

皆で一日を作ったこの事実は一生残る。あなたの脳裏に。

同世代の子たちが色々なモノを捨てて音楽の道を選んだこと。

改めてすごいなと思った。

それぞれが選んだ道が良いモノでありますように。

天窓オムニバスアルバム「imanoto」。

心から尊敬できるアーティストの皆様です。

たくさん聴いて、そしてたくさん愛して欲しい。

これで「imanoto」は終わった訳では無く12月には恵比寿天窓.switchでスペシャルイベントが決定している。

imanoto」は発売したから終わりなんかではなく、まだまだ序盤にすぎ無い。始まったばかりなのだ。

12月のスペシャルイベント、これでもかって言うくらい共に楽しんで行こう。

天窓オムニバスアルバム「imanoto」。

どうか末長くよろしくお願い致します。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

最高のGIFTをあなたに。

四谷天窓 くりん


【イベントインフォメーション】

12月29日@恵比寿天窓Switch

「四谷天窓imanotoフェスティバル!!」

出演:にしな/のぐち/みやぎけいご/西村亮哉/CHiKA/ふなきこと/秋元リョーヘイ/さのめいみ。/Ryoko/山先大生

15:00 op/15:30 st
チケット代:¥2500(1ドリンク別途¥600)

 

 

【imanotoトレーラーはコチラから】