ロリータギター弾き語りシンガーソングライターとして活動している橋爪ももが2017年10月25日に「文庫Xの歌」となるシングル「願い」で徳間ジャパンコミュニケーションズよりメジャーデビューすることを発表した。
「文庫Xの歌」とは、2016年に盛岡駅にある「さわや書店フェザン店」にて文庫本の表紙をオリジナルのカバーで覆い、タイトルも著者名も見えない状態で販売され話題となった書籍『文庫X』を読んだ女性が制作したCDのタイトルとして同店のみで販売されていたもので、文庫Xを知る読者からはそれを歌う「歌手X」の正体に注目が集まっていた。
「歌手X」とは「文庫Xを読んで書いた曲です」と書かれた手紙とデモ音源を受け取ったさわや書店が「店頭で販売させて欲しい」と申し出たところ、販売にあたり女性から感情の整理のために書き始めた曲であることや、実際にあった未解決事件であること、曲に先入観なく触れて欲しいことから名前を伏せてなら…と歌手Xが生まれた。
橋爪ももは、9月16日に岩手で行なわれた<IBCまつり>野外特設会場に「歌手X」として登場。
「文庫Xの歌」へ収録されている1曲目「願い」を歌唱し、その後に自分が「歌手X」であること、シンガーソングライター「橋爪もも」であることを明かし、メジャーデビューの決定を発表した。
メジャーデビューシングルでは「文庫Xの歌」に収録されている「願い」「私の涙で咲いた花」のほか、新曲が1曲追加される予定である。
『文庫X』の本当の作品タイトルは『殺人犯はそこにいる』(清水潔 著・新潮文庫)
北関東で実際に起こったとある“未解決事件”を取材したノンフィクション作品で、購入前に明かされている情報は「税込810円であること」「500ページ以上であること」「小説ではないこと」の3つのみ。全国650以上の書店に波及し、タイトルを明かした現在も売れ続け、30万部を超えるベストセラーとなっている。
新潮社 「全国の書店を席巻した 「文庫X」その正体は……」
http://www.shinchosha.co.jp/news/article/303/
橋爪もも
2011年11月・ギター弾き語りによるオリジナル楽曲でのライブ活動を開始。
日常の鬱積した感情を綴ったダークな楽曲から、物語を紡ぐような繊細なバラードまで、幅広いジャンルを独特な節回しで歌うスタイルがひときわ異彩を放っている。
2014年、NOTTV内番組『MUSICにゅっと。』のオーディションにエントリーし、予選敗退ながらも、独特なキャラクターが関係者の目に止まり番組コーナーのレギュラーに抜擢される。
その後もアーティストイメージと真逆の弾けたMCと質の高いパフォーマンスが注目を集め、2016年10月からFM NACK5にて橋爪ももの冠番組「橋爪ももの生乾き放送〜終わりよければ〜」がスタートし、現在も放送中。
歌手としての活動以外にも、自身のステージ衣装は勿論、「BELLRING少女ハート」「STARMARIE」などのアイドル達の衣装製作を手掛けるなどマルチな才能を見せている。