出身・年齢・境遇、その全てがバラバラな3人。
1年越しで3マンに臨んだ彼らは何を思いあのステージへ立ったのか、そしてステージを終えての心境から、ライブ後に発表された、3マンライブと同様に、これまた1年ぶりとなる「北海道ツアー2days」への意気込みを余すところなく語ってもらった。
ーとりあえずは先日の3マンお疲れ様でした。
3人:お疲れ様でした~!
ーライブレポートのほうも「そこそこ」反響が良くて・・・
ちゃるけん:そこそこやない!結構いいでしょ?(笑)
ーそうなんですよ結構反響が良くて・・・ならいっそインタビューもしちゃおうかということで今回はお忙しい中3人に集まっていただきました。
3人:ありがとうございまーす!!!
ー(どうしよう・・・3人揃うと非常にやかましい・・・)
ー 先日の3マンを振り返るに当たって、TSUTAYA O-crest で行われ丁度1年前に開催された3マンについて振り返りたいなと思うんだけど
中原くん:最初は僕とりょっくんのレーベルメイト2人で2マンをみたいな話だったんですよ。
井上緑:そうそう、それで2マンやるにあたって、なんか横槍入ってきたら面白いんじゃないかという話が出て
ちゃるけん:で、二人の事務所の方から「ちゃるけん入れたら面白くなるんじゃないの?」っていう方向に話しが進んだので!ってオファーが来たんですよ。
ー ちなみにその頃はもう3人とも知り合いだったの?
中原くん:正直お互いそんな知らなくて・・・仲良くもなかったですね。
ー あ、初回のライブの時って和気藹々とやってたわけじゃなかったんだ?
ちゃるけん:そうなんすよ、全然仲良くなくて、それこそ今回のO-crestの時みたいなグルーブは全く無かったんですよ!
(一同頷く)
ー じゃあ悪い意味でもっとバチバチしてる感じだ。
中原くん:バチバチもしてたしピリピリもしてましたね。リハ終わったらお互い口開かないみたいな(笑)
ちゃるけん:互いに認め合ってないのが丸出しで、ただピリピリしてた感じですね。
井上緑:怖かったもんなー楽屋・・・(苦笑)
ー でもファンの目としては、ここ3人は同期みたいな空気感でめっちゃ仲良くて、3人切磋琢磨して頑張ってきたような見え方してると思うけど?
ちゃるけん:でも最初の頃ってお客さん同士もまだそんな仲良くなかったと思いますよ、ていうかそもそも誰やねんこいつって見られてたと思う。
ー じゃあ先日のO-crestのお客さんからの迎えられかたとはまるで違ったんだね。
ちゃるけん:まぁ今回はバンドでっていうのもいつもと違ったんやろうとは思うけど、でもやっぱステージに立った瞬間の声援とかはまるで違ってたよな。
中原くん:すごい違いましたねー!何より、僕ら3人がイベントに揃って出ることってのが1年間の間で少なかったので、それに対する期待値も高かったし、あとは何より1年前の僕らの3マンを見れ無かったお客さん、それと僕らのことを知った時にはもう3マンが終わっていて悔しい思いをしたお客さんからの期待も凄く高かったと思うんですよ。
ー 今回の3マンの開催が発表される前なんかも、「またやらないんですか?」って声は沢山あったもんね。
中原くん:そうなんですよ、だからお客さんのテンションもステージ始まる前から高い中、僕らの気持ちもそれに引っ張られて自然と上がっていった感じでしたね。
ちゃるけん:それこそ1年前なんて、「じゃあ次に3マンやる時バンドでやるか」みたいな話しをしてたら「じゃあ倍くらいのキャパでやらないと」みたいに言われて
井上緑:3人揃って「絶対無理・・・。」って言った記憶が。
ちゃるけん:俺ら30人とか集めるのでヒーヒー言っとったのに、そんなん無理やろ・・・って(苦笑)
中原くん:その「絶対無理」と思っていたことが、あの満員の会場を見た時に「すげー!!!やれてる!!!」って気持ちで楽になったのはありましたね。
ちゃるけん:この3人やから、やれたんやと思う。
中原くん:乗り越えられましたもんね。
井上緑:うんうん。
ー この3人を見てると、うまいこと3人ともバランスを取ってるよね。抜け駆けする奴がいないというか、お互いがお互いを高めあえる存在というか。
一同:うんうん
ー あれ、でも3人が同じ事務所ってわけじゃないんだよね?
ちゃるけん:僕はなのプロちゃいますからね(笑)
井上緑:いまだになのプロの公式にちゃるけんのライブの問い合わせくるんだけどね。
中原くん:この場を借りてそれちゃんと言ったほうがいいよちゃるけん、もはやネタにされはじめてるもんね(笑)
ー え、そうなの?
(事務所の人):めっちゃ来ますよ問い合わせ!!
一同:(笑)
ー そんな中、先日の3マンを終えて、お互いへの心境の変化みたいのはあった?
ちゃるけん:そんな・・・告白みたいな・・・////
井上緑:や・・・照れるっす////
中原くん:そこはりょっくんがこの1年で一番印象変わったんじゃない?僕ら二人に対して
ちゃるけん:最年少やしな
井上緑:あー・・・んーそうっすねぇ・・・
ー 照れてなんも言い合わないし3人とも・・・(苦笑)
中原くん:あはは、ただ3マンの時にポロポロMCで零してましたよ
ちゃるけん:心の声を。。。
井上緑:零したら心の声じゃないじゃん
ちゃるけん:絶対そういうの言わんでライブやろうって思ってたんだけどなー。
中原くん:なんか感極まっちゃったよね、お客さんも僕らの成長の軌跡みたいなのを求めてたのかなって部分もあったので、語らずにはいられなかった。
井上緑:それこそ前の3マンからずっと来てくれてる人、それより以前から応援してくれてる人もいたしね。言っちゃうよね、想いみたいのは。
ちゃるけん:多分・・・どっか似てるんですよね僕ら3人、物事の感じ方とか考え方とかが。
ー 物事の感じ方・捉え方も近い部分があると
中原くん:何かしらで小さい共通項があるんですよ
井上緑:3人とも田舎者だしなー。
中原くん:今にみてろ東京的な感覚は全員共有してるかも
井上緑:あるねー。
ちゃるけん:あるある
ー 3人が共有する「田舎者感」みたいなのはファンも同じようにもってると思うんだけど。
中原くん:あると思います!各地方から僕らは夢を託されているというか、ほんとに田舎の女子高生とかが「ライブに行きたいけど行けないけど、twitterで応援してます!」みたいなの沢山頂いてますし。
井上緑:そういうの全部見てっからね。
中原くん:僕らも見てくれてるのとても嬉しいので、そういうのは覚えちゃうんですよねみんな。
ちゃるけん:そういうので頑張れてるところはあるね。
ー りょっくんがライブで「こんなに凄い奴らが世に出てないって、俺おかしいと思うんだ。だからついて来てよね。」ってMCはまさにそういった人たちにも向けられていたのかなって思うんだけど
ちゃるけん:あれなー!いいこと言いやがってって思っちゃったよ当日。
中原くん:悔しいけどいい男だなって思っちゃったもんね
井上緑:いやー照れるっすね。
ー 最年少にして、一番最前線に立って良い感じにまとめやがった感ありましたよねあれ。でもそれがかっこよかった。
ちゃるけん:まぁでもステージ立ったら・・・まだまだ負けんなと。
井上緑:またそれ言ってる!昨日も飲みながらずっと言ってんのこれ。
中原くん:ずーっとこれ!ずーっと全員で煽りあってる。
ちゃるけん:「まぁーまだ負けんわ」ってお互いにずっと言い合ってる感じ。
井上緑:ベロベロになりながらね(笑)
ー 年齢も離れてるし、出身地や境遇もバラバラの3人がここまでいいグルーブ出してると昔からの仲間みたいな感じがあるんだけど、長くないよね君たちって?
井上緑:多分まだ出会って2年も経ってないんじゃないかな
ちゃるけん:昔から一緒にいるかのように周りも見るんだけどね、ずっとやってる感確かに出てるし。
中原くん:短い期間でも、一緒にいる時間が長いんだと思いますとにかく。良くも悪くも遠慮がない間柄なので、距離の詰め方は物凄く早いんだと思います。
ー 僕としてはこのインタビューとあの日のライブで、「ただの馴れ合い3人」ではなく「戦っている3人」という姿を書きたいなとは思うんだけど。
ちゃるけん:あーそれもよく言われるんですよね。ただ僕らステージ降りたらふざけあってますけど、ステージ上ではそういった空気は微塵も無いっすね。ライブを見た人には何よりそれが伝わってると思う。
中原くん:遠目から僕らを見ていると馴れ合いのように見える方はいると思うんですけどね。
ー 正直、僕もその一人で、「あの3人いつもふざけたことやってんな」という印象でした。だけど見たらそのイメージは全くの誤解でした。
井上緑:あ、ひどい(笑)
ー ただ、マイナスのイメージをもった状態でライブを見ると、それを覆されるから余計好きになっちゃうみたいなのはありました。
井上緑:ヤンキー思考っすね。
ちゃるけん:ヤンキーが猫助けてるの見たら好きになっちゃうやつね
中原くん:劇場版の時のジャイアンですね。
ー その連帯感なんなの?(笑)
ー 当日の順番についてはどう思ってたの?
ちゃるけん:俺が一番手っていうのは凄く不安あったんすよ・・・どうしようかなみたいな。でも当日MCでも言ったんだけど、ステージ始まった瞬間の声援を聞いたらそんなんぶっ飛んで、口走ったのが「最高だ!」だったんすよね。
中原くん:あれで空気変わりましたもんねー!
ちゃるけん:いやほんと、バンドでじゃーんてやって振り向いたらもう最高の状態やったんですよ、最初っから。これがこの1年、3人で築いてきたものかみたいな。それの大きさみたいなのを改めて感じましたね、あの瞬間。
ー 3人で築いてきたものの中で、昨年の「北海道ツアー」があったと思うんだけど、そこで得た連帯感みたいなのはある?
ちゃるけん:あれもでかかったっすね!
井上緑:ほんと修学旅行・・・(笑)
ちゃるけん:ライブもそうだけど、ずっと3人一緒で、ホテルでも同じ部屋で、コンビニで色々買って、朝まであーだこーだ言い合って・・・
中原くん:飲んだくれながら朝までわーっとなって・・・気づいたら帰りの飛行機の時間の2時間くらい前で(笑)
井上緑:普通に怒られましたからね!大人3人が(笑)
中原くん:7時にホテル出るって言われてたのに、僕ら5時過ぎくらいまで騒いでて、そっから寝て・・・
井上緑:寝てって言っても一瞬目を閉じるくらいですよ、もはや瞬きくらいの睡眠で、気づいたらもう7時だった(笑)
一同:そうそうそう(笑)
ー 事務所の人苦笑いしてますけど・・・?(笑)
一同:(笑)
ー そんな中、先日の3マンで発表になりましたが、今年も「北海道ツアー」を同じメンバーで敢行するということで・・・
中原くん:そうなんです!待ってろ北海道ー!(カメラを見ながら)
ちゃるけん:去年を凌ぐ楽しさになるのは間違いないっす
ー 去年のツアーから3マンを経て、帰って来た北海道になにを残していきたいとかありますか?
中原くん:嬉しい話、チケットだけの数字でいうとめちゃめちゃ売れ行きがよくて、発表したら初日にもうチケット半分くらい予約入ってる状況なんですよ。それだけ今回の北海道ツアーへのお客さんの期待値が高いというのは本当に嬉しいことで、同時にプレッシャーでもあるんですけど・・・ただ去年よりも圧倒的にハードルは上がってるわけで。でもだからこそ、今回はそれを乗り越えて、気が早い話だけど来年につなげていきたいなって
ちゃるけん:北海道ツアーにかけてもらっている期待値を受けて、俺らがライブをして、かけてもらった期待値以上の期待をまた残して、北海道を終えたいって思いますね
井上緑:俺らまた来るからねっていう、来年に向けて大きくなっていく期待を置いていきたいっすね。
ー なるほど、ちなみに前回の北海道ツアーで思い残したこととかあるの?
中原くん:いやーもう上げたらキリないなー
ちゃるけん:せやんな
井上緑:大きくまとめたら一つっすけどね。
ー 今度こそライブ後の夜の街を堪能したいってやつでしょそれ?
ちゃるけん:いやー前回が本当に苦い思い出で!俺ら夜の北海道の街を3時間くらい歩いたんすよ前回!
中原くん:僕らの中で北海道の街を堪能したいという思いが強すぎて・・・見つけたお店を見ながら「もっといい店があるはずだ」って言いながら、もっと上、もっと上と探し続けた結果・・・
井上緑:気がついたら全てのお店のシャッターが閉まってました・・・。
ー ・・・それでコンビニで色々買い込んで、ホテルに帰って朝まで飲んでたと・・・?
井上緑:そうっす。しかも散々あーでもないこーでもないって言い合いながら結局最初に見つけた店に戻ってみたら閉まってて、もちろん他の店も閉まってて・・・
ちゃるけん:もう最後のほうはシャッターを呆然と見ながら「ここに店なんかなかったよな?」って3人で現実から目をそらし続けながらの帰路だったもんな
中原くん:いや、なかったですからね、開いてる店なんてどこにも、最初から。
井上緑:「夜はこれからだ!」って言って吟味しすぎましたね・・・最初に見つけた店に行けばよかったのに。
ー それ何時の出来事?
井上緑「4時っす」
ー 7時にホテル出るって言ってたじゃん!!
(事務所の人):ほんと・・・バカばっか・・・。
一同:(笑)
ー バカみたいな裏話は置いといて、ライブで思い残したことは何かある?(苦笑)
ちゃるけん:僕個人的には1日目で飛ばしすぎて、2日目~3日目にかけて悔いが残る内容だったなっていうのがあるので、今回はしっかりとしたペース配分で臨みたいですね。もちろん全日程全力で臨むので、体力つけていかなという。
中原くん:2日目~3日目でちゃるさん何がすごかったって、手が荒れてたのか、1音目をかき鳴らした瞬間に手が切れて血だらけになるという事件が・・・。
井上緑:保湿しろよ!
ちゃるけん:もう声のコンディションをどこか別のところでカバーしようと思って、身体中でパワーを出そうって意気込んだ結果、血だらけになりました(笑)
井上緑:パワー系だからね
ちゃるけん:だから今回のツアーでは完璧なコンディションのちゃるけんでここまでやったるぞみたいな部分は意識していこうかなと思ってます。
中原くん:僕が個人的に悔しかったのは3日目ですね。
井上緑:けんちゃん(田高健太郎)とARiSAさんとの5組でのイベントの時だね。
中原くん:ツアー最終日でヘロヘロの僕らを尻目に、トリ前の田高さんが化け物みたいなライブで会場をすごい熱く盛り上げたんですよ・・・。
ちゃるけん:で、トリで緑が出よって
中原くん:そのめちゃくちゃ盛り上がる会場をすごく綺麗に井上くんが〆たんですよね。もう僕はあれが個人的に凄い悔しくて・・・井上くんは最終日めちゃめちゃいいライブしたんですよ。
井上緑:1日目、2日目と中々思うようなライブが出来なくての最終日だったんすけどね、けんちゃんがトリ前にぶちかましたのを受けて、なんとかやったろうと
ちゃるけん:「人間」を演る前に緑がMCから曲に入ったんすけど、本当に綺麗に入って・・・神がかったような綺麗な入り方したんすよ。それで会場から大合唱が起こって
ー ツアー先での大合唱はクルものがあるね。
中原くん:それで会場からアンコールが起こったんですけど、お店の計らいでイルミネーションがぶわーっと点いて、その中での「前夜」でお客さんが大号泣してて。
井上緑:あれはなー・・・うん、よかったなぁ。
ー 地元共演者のライブに客席の熱が左右されて、それに刺激を受けるっていうのはツアーの醍醐味だけど、確かに井上緑はそこに強い感じはあるよね
井上緑:単純に燃えるんすよね。潰されて強くなるっつーか。
ー りょっくんは思い残したことは?
井上緑:初日にエンジンかかりきらずで空回ったやつっすね・・・ただ張り切り過ぎて終わっちゃったやつが本当に悔しい思い出っす。
ー 今回の北海道ツアーは2日間での工程だけど、各々の思い残したことを抱えて挑む心境はどう?
井上緑:言うてもあれから1年経ってますからね、そして何より3マンも終えて、今のこの状態で臨むのが楽しみの1つっす。
ちゃるけん:あれから3人それぞれに変化してる、自分も2人も。それを確認しあえる環境で一緒に戦ってきた3人でのツアーは心強いな。
中原くん:僕らの現状を北海道に残していきたいですね。あと前回してやられた田高さんにホームで真っ向から戦って、傷跡残したいのはあります。
井上緑:けんちゃんへの仕返しをしてやりたいね。けんちゃんのホームで仕返しを。
ちゃるけん:やっぱこの1年で、自信はついたからなそれぞれで・・・だからこそ、この前の3マン以上のライブを北海道にもっていきたいな。
ー 今度は「ホーム」ではなく「アウェイ」の土地だけども3マン以上の風景にすると
ちゃるけん:アウェイだからこそ「甘え」が許されないって部分は逆に燃えるやんな
中原くん:そうですね、そこは3人とも同じような気持ちで「いいライブしたい」って気持ちだと思います。
井上緑:そだね。
ー 最後にこの3人で他にいきたいとこある?
全員:沖縄!
ー 即答っすか・・・(笑)
インタビュー:泉になみ
撮影:なのは(nanoha project.)
2016.08.27(土)
「なのぷろ北海道ツアー ~平岸フライアーパーク~ <一日目>
会場:平岸フライアーパーク(北海道)
出演:ちゃるけん/田高健太郎/井上緑/中原くん
OPEN 18:00 / START 18:30
ADV ¥2,000 / DOOR ¥2,000(1drink別途)
2016.08.28(日)
なのぷろ北海道ツアー ~UNIONFIELD~ <二日目>
会場:UNIONFIELD(北海道)
出演:ちゃるけん/田高健太郎/井上緑/中原くん
OPEN 18:00 / START 18:30
ADV ¥2,000 / DOOR ¥2,000(1drink別途)
井上緑公式HP
http://www.nanoha-project.com/profile/profile1.html#hed
中原くん公式HP
http://nanoha-project.com/profile/profile2.html
ちゃるけん公式HP
http://challken-0301.jimdo.com/
nanoha project. 公式HP
http://nanoha-project.com/