深くゆったりとした低音、伸びやかなハイトーンと感情を揺さぶられるシャウトが入り混じり、日本人離れしたグルーブでオーディエンスを魅了してやまない、シンガーソングライターUEBO
6/3に渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて自身のキャリアの中では最大規模となるバンドスタイルワンマンライブ「Sing Singer Singest!!! Vol.1」を控える中、その心中に踏み込むインタビューを敢行。
彼のワンマンライブへの思い、そして尊敬するミュージシャンの死や、自身のアーティストとしての心情の変化など、中々語られることのない「素」のUEBOが随所に垣間見られる特別インタビュー!

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ー今回のワンマンではまたリリースあったりするのかな?

ん~なんとも(笑)曲は沢山作ってるからね、出せるんだったら出したいなとは思っているんだけどね。

ーまだ「出す」とは言ってくれないのね(笑)

いやーそればっかりはね(笑)ギリギリになっちゃうかなぁ・・・どうなるかは。

ー前回の誕生日ワンマンの時も出してるから勝手に期待してるんだけどね・・・ただUEBOのこれまでの軌跡みたいなのは今までリリースしたCDを辿っていくと見えてくるのも楽しみの一つで、CD全部買って1から辿っていくと成長の過程が見えるというか。

あ、でももしそういう形で聞いていただけるんだったら、新しいものから順番に古いCDに遡って聴いてもらえたほうが嬉しいな。
ほら、今のスタイルに近いのは新しいCDなわけだから、ライブを見て一番古いCDを買ったらギャップあるかとも思うんだよね

ーそれは確かにあるかも。じゃUEBO的には新しいものから古いものへの逆打ちを推奨すると。

買い方は人それぞれだけど、俺はそういう楽しみ方のがいいと思うな。

ーいきなりCDの話から入っちゃったけど、そういえばまだワンマンの編成とか詳しい内容ってだしてないよね?

そういえば出してないね!なんで出してないんだろ・・・特になんか計画立てて出してないってわけではないんだけど・・・

ー気になってる人いると思うよ。

そうだよね!えーと今回の編成はBa,Dr.Key.Perを入れての編成で、今回新しい要素としてはKeyとPerが入ってるってこと。
さらにKeyとPerの二人は今回歌える人達にお願いしてて、これが今回のワンマンライブとしてはかなりの色を添えてくれるかなと思ってるんだけど。

ー前のワンマンでもコーラスのみを担当するパートが参加してたけど、そこからの着想なの?

前回のワンマンではコーラス隊が2人いたっていうのはやっぱり大きかったね。一気に華やぐ部分もあるし、できることが格段に増えたっていうのは勿論、演奏としてのスケールが大きく感じれるようになったなと。
それに今回はduoっていう大きな会場でやると思うと、この要素は必要だなと思ってたから、「歌える」って要素は凄く心強いよね。

ー今回はPfではなく、Keyを編成に加えるっていうのも会場の規模感に応じてってことなのかな?

そうだね、スケールを考えるとKeyは必要だろうなと思ってて、だから最初はBa/Dr/Key/Choとかの編成で考えてたんだけど・・・今回のワンマンの編成はどうしようかと、UEBOバンドのBaシゲさんとDr中村さんと3人で集まって話し合ってた時に色んな案を出し合ってさ、あーでもないこーでもないとか、そもそもミュージシャンのスケジュールの都合もあるだろうから、この人はどうだとかそういう話をする中で、やりたいことが全部出来る「これでいけたらベストだね」っていう編成が今回のワンマンの編成だったんだけど、Perにジェット宮田さん、Keyに中野悟朗さんでそれぞれオファーをしてみたら嬉しいことに快諾してくれたんだよね。

ーUEBOが「ベストメンバー」というあたり、本当に見るのが楽しみなんだけど、今までUEBOのワンマンを見てくれているファンの方にとっては今回参加する2人は新キャラなわけで、参加していただくにあたっての緊張とか不安とかはある?

う~ん、無いわけではないけど、音の中核を担う基本線は変わらずなので、心地よい緊張感はあれど、不安みたいなものはなかったな。むしろ心強いというほうが大きいよ。

ー今回特に注目しているのが個人的にはパーカッションなんだけど、今までのUEBOが持つ楽曲の世界観にどういったアプローチをかけてくるのかな?

そりゃーもう最高におもしろいんじゃないかな?パーカッションが入ると本当に小さなところから大きなところまで彩りが豊かになるし、何よりUEBOバンドの中にある「隙間」の部分を「遊び」に変えてくれるような気がする。

ーさらに大きい舞台でコーラス隊が多いと、多国籍感が出るよね、UEBOって何人なの?みたいな。

多国籍感ね!それは確かにあると思うよ。常に意識してる部分ではあるし、リスペクトしているミュージシャンにもそういった要素が折り重なっている人達が沢山いるからね。

ー例えばそのリスペクトしているアーティストって部分で、今回のライブを作るにあたっての参考にしているミュージシャンのライブとかあるの?

そうだなぁ・・・明確に「これは真似しよう」みたいなのは自分ではわからないんだけど、普段から自分の目で直接見たライブとか、DVDやYoutubeとかで沢山のアーティストのライブを見ている時に「これはかっこいいな」っていうものは繰り返し見たりしているわけだから、それらが自分の中で常に引き出しとしては入っているとは思うよ。
そういったものが、今回のセットリストはどうしようみたいな時に無意識に作用していて、結果自分なりの「カッコイイもの」を作った時に後から「ここは岡村ちゃんのあの感じだったな」とか「スガシカオのあの繋ぎ方っぽいな」とか「プリンスのあのパフォーマンスから出てきたのかもな」とか思うことはあるよね。

ーでも出てくる形としてはそれらが「UEBO」っていう形に姿を変えて出てくるからこそ、オリジナリティになってくるし、見ているお客さんも引き込まれていくんだよね。

そうなってくれたら凄く嬉しいね。

ーで、そのUEBOを何年後かに見ていた誰かが今度はUEBOを1つのエッセンスとして取り入れるんじゃないかなってとこまで思うけどね俺は。

それはとてつもなく嬉しい!

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ー今ちらっと話に出てきたけれども、プリンス亡くなったね。

そうなんだよ・・・俺本当に泣いちゃったもん。
日本だと夜中の3時くらいだったと思うんだけど、俺その時は制作が少し息詰まってた感じもあって、半ばやけっぱちな気分で本当にくだらない動画をYoutubeとかで探しながら「あー何やってんだろな俺は・・・」みたいな気分でtwitterを見てたらそんなニュースが飛び込んできてさ。最初は信じられなくて、とりあえず家にあるプリンスのCDとかDVDとかを一箇所に集めてみたら凄い沢山あってね。とりあえずはそれを眺めてたりしたんだけど、1時間くらい経った頃には色んな情報がtwitterから流れてきて、ついには公式のtwitterのアイコンがさ、プリンスの顔のイラストみたいな感じのなんだけど、それの目が閉じられてて、まるで棺に入った人の顔みたいになっててね・・・それを見た瞬間が本当に悲しくて、一気に涙が出てきて泣いてしまって。

ー俺もUEBOを初めて見た時に、他人にUEBOを説明する時にプリンスを引き合いに出すくらい、UEBOの音楽からは彼へのリスペクトを感じてるんだけど

本当にとてつもない影響を受けてるよ。表面的な部分、例えば歌がどうとかシャウトがどうとか、リズムがどうとかってのはもちろんなんだけど、何よりもアーティストとしての姿勢の部分がとてつもなく影響を受けてる。

ーアーティストという言葉では語りきれない魅力が彼にはあると思うよ

彼自身本当に「孤高な人」だったと思うんだよ。天才と言われて、理解されないことも沢山してきてるし、レコード会社とも揉めて大変なことになってみたりとか、勿論問題も山のようにあったんだけど、でも彼のスタンスは基本ずっと変わってなくて「人を楽しませる」っていう部分に終始してたと思うんだよね。

ーエンターティメントを作るということを最初から最後まで考えていたと俺も思うな。存在レベルでそこに終始してたというか。

取っ付きにくいはずなんだけど取っ付きやすいというか・・・孤高の存在のはずなのに、人に対してはあんなにもキュートでチャーミングなんだよね。
俺自身もソロアーティストとして活動するにあたって、そんな彼の体現していた姿勢を勝手に参考にしていたから・・・師匠が死んでしまった気持ちで本当に悲しい。

ー俺、プリンスのニュースが入った瞬間にUEBOのことが心配でtwitter見に行ったんだけどさ、あまりに悲しみが出ていて、そっとしておこうってなってさ。

本当にね、俺自身あんなにも悲しいんだってこと表に出してしまっているのは初めてのことかもしれないなって。
丁度ね、次の日がツイキャスを定期的にやっている日だったんだけどさ、ツイキャスはサボらずにやろうと、やることはやろうと思いながら、自分がもろにプリンスの影響を受けている「good music never die」っていう曲をやろうだとうか、ここのイントロはもろにプリンスのフレーズをリスペクトしてるんだよとか、そういう話をしながらのツイキャスにしようと思ってたんだけど・・・「Hello,my friend」っていうゆーみんの曲をカバーしてて「淋しくて、淋しくて、君のこと想うよ」って歌ってたら無意識にボロボロ泣き始めちゃってさツイキャスで。「うわぁ・・・人様の前でぇ・・・うわぁぁぁぁ」ってなったんだけど、皮肉なことにこの日のツイキャスの評判が凄くよかったんだよね。

ーファンからしたら色んなことを完璧にこなしていく、隙がないUEBOを見ていただけに、感極まっている「素」の部分をさらけ出しているUEBOは見たことなかったのかも

ボロボロの素が出てたからね・・・あれは良かったのか悪かったのかは今はまだわからないよ。

ー最近のUEBOは「弱さ」みたいなものを出してくれているのがとてもリアリティーに富んでいて素敵だと思ってるけどね。UEBOだって完璧な人じゃなくて、見ているファンの人と同じように、悲しかったり、寂しかったり、辛かったりって感情を当然のように感じていて、そういったものをいい形で出せるようになったんじゃないかなって最近は見ていて思うんだけど、それが溢れたのが先日のプリンスの1件だったんじゃないかと

今回の1件で、「自然な感情には勝てない」っていうのを強く思ったんだよね。普段のライブはしっかりと作ってるものをやる、ツイキャスはなるべく素っぽくってのを心がけてたのだけど、本当の意味でむき出しの素ってのはあれが初めてだったんだよ多分。
あれは素っぽくじゃなくて素だった。どんなプロデュースだってマネージメントだって、この「自然に湧いてくる感情」には勝てないんだよなって今回の出来事で思えたよ。それにそれでいいのかもなって思えたりして。

ー人間らしいUEBOを垣間見るとさ、人間としてのUEBOを好きになる。その状態で浴びるUEBOの音楽っていうのはもっと好きになっちゃうよね。

そう言われると嬉しいな。最近さ、そういうのを出せるようになってきているのって凄く大事なことなんじゃないかと思えるようになってきてさ。
それこそ先日、ORIGINAL LOVEの田島さんのイベントを見に行ったんだけどさ、 変な人なのよ(笑)挙動不審だし、しゃべりもたどたどしく、危なっかしくて、「大丈夫かよ?」みたいな感覚になるんだけど、その姿がとても愛おしいんだよね。もちろん演奏やライブはパキっと決めてて最高なんだけど、田島さんの魅力みたいなものっていうのは人間性も含めてのものなのは確かで、「ライブを見に行こう」っていうだけじゃなくて「愛おしいORIGINAL LOVE に会いに行きたくなるな」って感覚だったの。
それはCDでは感じれないことだし、「田島貴男って変な人の話を笑いながら聞いて、最高な音楽も楽しんじゃう」みたいな感覚になるんだよ、それが「会いに行く」って感覚。
そう思ってもらえるのって、きっと「カッコイイ」よりも「愛おしい」のが感情的にはしっくりくるんだろうね。

ーだから最近の人間らしいUEBOを見ていると、UEBOの音楽と人間性を含めて「愛おしい」って感覚のが近いよ。

ありがたいねそれは。そういう風になれるのがきっと一番いいんだと最近思うんだよ。

ーむしろUEBOがリスペクトを感じるアーティストってさ、だいたい人間くさい部分を前面に押し出してる人が多いと思うんだけど

確かにそうなのかもね。自分が好きな人のライブを見るとそういう人達ばかりかもしれない。

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ーそういう意味で、最近のUEBOが披露する「人間だもの」はとても人間味と深みがあるというか説得力があるなと思うんだけど

「人間だもの」は実はすごく昔から演っている曲なんだけどね。だけど最近確かに曲に追いついたのかもしれないっていう感覚はすごくある。

ー「人間だもの」は弱さと素の部分を出せるようになったからこそ、ようやく「歌えている」ようになったって感覚かな?

そうかもしれない、今までは曲に「歌わされている」感じもあったんだと思うけど、最近は本当の意味で曲を「歌えている」ようになったんだと思う。

ー「道連れが欲しいよ、人間だもの。」って一説は本当に衝撃を受けたし、今それを歌うUEBOの説得力はため息出ちゃうね最近は。「うわぁ・・・そうだよ、そうなんだよ・・・」って。

あはは、嬉しいよ。あの曲で究極的に言いたいことは「やっぱ独りだよ」ってことでね、ほんと暗い曲だし、歌詞にリンクするような体験はあの曲を書いた以降にも本当に沢山してきているんだけど、それでも曲を書いた頃に比べたら大切だと思える仲間も沢山できて、本当に信頼できる人っていうのも今は周りにもいるんだけど、そんな中でも「独り」って事は意識していないといけないなとも思えるんだよね。

ーどんなに愛し合った人がいたとしても、頼れる仲間がいたとしても、人間って最期は独りで迎えるしかできないんだよね。じゃあ一緒に死にましょうって言っても意識は自分だけのものなんだからさ

そうだね、うん、それは思うよ。だから「道連れ」なんだよね欲しいのは。

ー「独り」だからこそ、個として自立して確立してるからこそカッコイイ。そういう人が歌う「道連れが欲しい」っていうフレージは本当に心にくるものがあるんだよ。本当にカッコイイと思うよ

なんかさっきから褒められてしかいないんだけど(笑)

ーまた完璧に見えちゃうかなこのインタビュ-で(笑)俺はそうは思わないけどね、このインタビューを通じて、またUEBOの人間らしい部分が出てると思うよ?

ならいいんだけど(笑)

ーこのインタビューを読んでUEBOさんのワンマンに行きたくなりましたって声が1人でも上がってくれたら俺は嬉しいんだけど・・・お願いしますよ読者の皆さん?

あはは、そうだね、そうなってくれたら嬉しい。俺としても、今回のduoでのワンマンはずっと意識していたことで、色んなの人の力を借りて実現できてるのは本当にありがたいなと思ってるんだよ。
来てくれた人全員に対して、今できるUEBOを全て詰め込んだ1日になるはずだから、UEBOを知っている人にはもちろん見て欲しいし、テレビやツイキャスでUEBOを知ってもらった人が来ても、家族や兄弟を連れてきても、その場にいる全員がハッピーになれるようなライブに出来るよう、精一杯頑張るよ!

インタビュー:泉になみ
掲載写真撮影:藤田 圭

※記事公開時サポートkey 中野悟朗さんの名前が中村悟朗と間違って記載されておりました。謹んでお詫び申し上げます。


6/03(金)@渋谷duo MUSIC EXCHANGE

UEBOバンドスタイルワンマンライブ 「Sing Singer Singest!!! Vol.1」

18:30 op/19:00 st
前売¥3,500/当日¥4,000(1ドリンク別途)
チケット購入はUEBO WEB STORE へ
http://uebostore.net/items/56b583b7bfe24cacbb005c17


UEBO

UEBO

東京大学文学部卒業。
在学中にボストン留学。留学中に見たライブに衝撃を受け音楽活動を始める。
路上やライブハウスでの弾き語りでステージングを磨き、多数の楽曲を制作。
深くゆったりとした低音から、伸びやかなハイトーンまでレンジの広い歌声でオリジナルやカバー曲を歌いこなす。

2014年4月東大卒業後、下北沢SEED SHIPにて初のワンマンとなる『UEBO’s Acoustic Session Vol.1』を開催。
続いて7月、10月に恵比寿天窓.switchにて第2回、第3回をバンドスタイルで開催し、SOLD OUT(120名動員)
2015年1月、6月には南青山 月見ル君想フにて第4回、第5回を開催。
第5回では動員180名となり、着実に動員を伸ばす。
2015年10月、渋谷JZ Bratでのトリオスタイルワンマン(第6回)もSOLD OUT。

2015年〜2016年TBS『Sing!Sing!Sing! 3rd Season』他薦候補者として本選出場。本選のサバイバルに勝ち抜き、ファイナリストとして決勝に駒を進め、TOP3なる。
2016年1月16日恵比寿天窓switchでの弾き語りワンマン、2月5日南青山 月見ル君想フでのバンドスタイルワンマン、3月15日の恵比寿天窓switchでの誕生日弾き語りワンマン、全てSOLD OUTと勢いは止まらない。

3月24日、25日の辛島美登里25th Anniversary Concert 2016 colorful~にSpecial Guestとして参加が決定。4月14日に予定されているTBS Sing!仲間の香川裕光との2マンも告知から24時間経たずにSOLD OUT。

この勢いで6月3日の渋谷duo MUSIC EXCHANGEでのワンマンのSOLD OUTが期待される。